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マイホームを購入した後にかかるランニングコスト

集合住宅や賃貸住宅などと違って、一戸建てのマイホームを手に入れると、各種のランニングコストが嵩んだり、費目が増えるなどしてコストがかかってきます。賃貸マンションなどでは毎月の家賃を支払う義務を負っていますが、一戸建て住宅のマイホームではその支払義務からは解放されるでしょう。これはメリットと言えますが、持ち家に住むことには各種のランニングコストが必須になることを了解しておかなければ、購入後の家計で頭を抱えることになります。購入後にどのようなランニングコストが必要になるのか、月収との兼ね合いでどこまで負担できるのか、をしっかり頭に入れてマイホームを購入後の経済的見通しを持つようにしてください。さもないと住宅ローン返済だけでも厳しく、生活レベルも理想とはかけ離れたものになってしまう恐れがあるからです。

まずマイホームのランニングコストで必須のものは、電気やガス・水道などの光熱費です。夏や冬などの過酷な気候では、空調設備を使用する時間も長くなり、それだけコストが嵩みます。光熱費を削減するにはライフスタイルを見直すだけでは困難な側面もあります。例えば過酷な夏場に空調設備の使用を制限することは、熱中症のリスクに直結するからです。光熱費用を抑制するには、住宅自体の居住性能を充実させたり、太陽光発電や蓄電池などを導入したりすると効果的です。ゼロエネルギー住宅などは最たるものですが、まだまだ初期投資が高額という現実があります。そこで断熱材で壁面をカバーしたり、住宅自体を機密性能の高い仕様にしたりすることが対策になります。またガラスも断熱性や遮熱性能の高いタイプを導入することなども対策になります。

そしてマイホームを所有すると、各種の税金や保険料もかかってきます。住宅ローンを利用するときは火災保険や地震保険などに加入することになりますが、購入後も定期的に毎年掛け金を納付することになるはずです。さらに賃貸物件と決定的に異なる点は、固定資産税の納付でしょう。これは住宅の所在する地方自治体が、それぞれの住宅に対する評価額にしたがって一定の税率を掛けた金額を毎年納入するというものです。都心や都市圏などでは当然地価が高いので、固定資産税も高くなります。建物は20年程度で減価償却されていきますが、固定資産税の評価額はあまり下がりませんので、どれほど古くなっても支払う税金はあまり変わらないことになります。このようにマイホームにはいろいろなコストが嵩むことは覚悟しておく必要があるわけです。

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