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住宅ローンの返済計画の立て方のコツ

住宅ローンは、一生に一回であることが多いマイホームの購入にあたっては、ほとんどの人が利用するローンです。現金一括でマイホームの購入代金を始めとしてすべてを賄えるのは、ごく一部のお金持にすぎません。そのため10年以上の長期間にわたる返済計画を策定し、計画的に返済に努める必要があります。万が一返済が延滞すれば、金融機関から督促がきて、三ヶ月もすれば保証会社が借主に代わって代位弁済し、元利金を一括で請求されることになります。そうすれば裁判所に競売にかけられてせっかくのマイホームも他人の手に渡ることになるのです。マイホームを巡ってこのような悲劇に直面しないためには、無理のない返済計画を立てることがコツです。それでは住宅ローンの返済計画のコツには、どのような対策を立てるべきなのかが問題になります。

返済計画を策定するにあたって、最重要な点はどのようなタイプのローンを設定するかです。それというのもどのような内容の住宅ローンを利用するかにより、支払利息や全体の返済金額に大きな影響を与えることになるからです。そこで代表的な3種類の金利タイプの特徴を把握しておきましょう。

まずフラット35に代表される全期間金利固定型です。これは名前どおり、返済期間全体にわたって同じ金利が適用されて、返済金額が自ずと決まってきます。メリットとしては借入後に市場動向で金利が上昇しても、支払利息が増加しないことにあります。仮に金利が上昇しても返済計画に大きな変更が生ずることはないわけです。銀行にとっては金利上昇による受取利息の増加が見込めないため、金利は高めに設定されています。

反対に変動金利型は、市場の金利動向に合わせて借入後に金利も変動するという住宅ローンです。銀行にとっては受取利息の可能性もあることから、当初の利息も全固定金利型より低めに設定されています。しかし言うまでもなく金利が上昇すれば支払利息も増加しますので、返済計画を立てることが難しいというデメリットがあります。

このような両者の中間に位置するのが、固定金利期間選択型の住宅ローンになります。借り入れてから10年は固定金利、それ以降は変動金利に移行するというものです。

金利の動向は専門家にも予測のつくものではありませんので、一概にどのタイプが良いのか即断することはできません。収入の見込みや頭金の金額、社会経済情勢なども踏まえながら、無理なく返済できそうな住宅ローンを決断することが求められます。